果てしなく青い空を見た〜Book of days

読書日記を綴っていこうと思います。
No  66

アンティキテラ古代ギリシアのコンピュータアンティキテラ古代ギリシアのコンピュータ
(2009/05/14)
ジョー・マーチャント

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発見された2000年前の沈没船、引き揚げられた奇妙な謎の機械、その機械の内部には、複雑な歯車の構造があった。歯車による入力と出力の自在な変換は、中世の時計の発明を待たねばならぬはずだった。それが蒸気機関と結びついた時、「産業革命」が興り、数字と結びついた時、コンピュータは生まれた。二〇〇〇年前のギリシア人がつくりあげたその機械―アンティキテラ。いったい誰が何のために創った機械だったのか?大興奮必至の科学ノンフィクション。




古代ギリシア時代に作られたとされる謎の機械装置を解明していく。
つい最近まで研究され続けていたことを考えると研究者たちの熱意に脱帽である。
その間に何人もの手に受け継がれていった。時には研究データを奪われたり。

この装置は歯車を利用した天球儀のようなものだ。時刻を指定すれば、その時に夜空に浮かぶ星の位置を正確に位置を表すことができる。
しかし、このような装置を作るには相当の科学力がなければつくれないと思う。
天文学に通じる長期間の天体観測。それを入力・出力するための技術力。どれも科学なしには難しいのではないのだろうか。
今ならコンピュータで時刻を指定すればすぐに星空も表示されてしまうが、2千年前にそのような機械装置があるなんて・・・。どう考えてもコンピュータだ。
歯車が登場するのはもっと後のことなのに。
ギリシャというと神話や哲学や思想などに抜きん出ているが、技術的な面ではあまり残されていないこともあり、実用的なものは少ないと思っていた。

しかし、この装置一つでギリシャの文明は高度なものだったのではないかと思えてきた。
この技術が途絶えることなく伝わっていれば、産業革命はおろか人間が宇宙に行くのも早まっていたのではないか?と思えてくる。
現実は、技術は伝えられることはなく科学は衰退し暗黒時代に突入する。そして今の科学になるまで2千年費やした、と。
ギリシャの文明のほかにも伝えられなかった技術が他にもあったのではないのだろうか。
後世の人たちは残された文献や遺品などから推測するしかない。
しかし、文献も書いた人が興味のあることだけしか書いていなかったり、遺品だって全てが残るわけじゃない。
「伝える」ことが途絶えるだけで、かくも世界が変わるとは恐ろしいものだ。



そして、この装置の制作にアルキメデスがかかわったかもしれない話も浮上していた。


技術的な部分が多いのは仕方ないと思いつつも、やはりわかりにくい。
もっと図が欲しかった。説明だけでは分りにくい・・・。
しかし、内容としては面白かった。
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No  65

死とは何か

死とは何か さて死んだのは誰なのか死とは何か さて死んだのは誰なのか
(2009/04/04)
池田 晶子

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人生が存在しているのは<死>という謎があるからだ。
謎を味わい問い続けてゆく、果てしない精神の物語。



手元に実物がないので箇条書き(返却した
順不同

・哲学は「自分自身について」「魂について」「死について」に大きく分類される
・死体と死は違う。当たり前だが現代では同一にみなされる
・言葉は自分自身。大切なもの。言葉以前に生死はなく、言葉以後に私はない。言葉はずっと残るものだ

このことから「さて、死んだのは誰なのか」という言葉にはっとさせられた。
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No  64

花が咲く頃いた君と

花が咲く頃いた君と花が咲く頃いた君と
(2008/03/19)
豊島 ミホ

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ひまわりで遊び、コスモスに恋をし、椿に涙して、桜の微笑みに頬笑む―。目を閉じ、耳を澄ませば、可憐な花の囁きが聞こえる。静かに。だけど力強く生きる。そんな決意が聞こえる珠玉の短編集。


花をモチーフにした短編集。
10代の心の機微を花が印象的な演出として冴える。
全体としては喪失感を抱える主人公たち。それでも、この喪失感が彼らの青春そのものになるのだろう。

サマバケ96
過ぎ行く夏と友情
コスモスと逃亡者
「日傘のお兄さん」を思い出した。主人公の最後の言葉にしみじみ。
椿の葉に雪の積もる音がする
これは必読。「夏の庭」に次ぐくらいだった。
僕と桜と五つの春
気持ちを言葉にできない主人公にすこし共感。
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No  63

携帯小説サイト 小説屋 sari-sari

小説屋 sari-sari 創刊1周年記念

有川浩 「植物図鑑」 特別ショートストーリー 午後三時
6/15連載開始

須賀しのぶ 「芙蓉千里」外伝「チェリョームハの咲く頃に」
6/16連載開始
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No  62

旅する巨人

旅する巨人―宮本常一と渋沢敬三旅する巨人―宮本常一と渋沢敬三
(1996/11)
佐野 眞一

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柳田国男以後、最大の功績をあげたといわれる民俗学者・宮本常一の人と業績を自筆恋文など発掘資料で追いつつ、壮図を物心両面で支えた器量人・渋沢敬三の“高貴なる精神”の系譜を訪ねる…。


壮大な人の縁と宿命の物語だった。
宮本常一を知るには渋沢敬三を知らねばならぬし、また彼らの祖先を知らねばならぬ長い物語のようだった。一気に読ませる作者の力量には感服するばかりである。


一番大切なのは底辺にいる人たちの語り
学問よりも大切なことだと言われた気がする。

「長い道だ。はてしない道だ。ずっと昔から歩き、何代も何代も歩き、今も歩き、これからさきもあるいていく。それが人の生きる道だ。後ずさりのない道だ。前へだけ歩いていく道だ
 歩くことに後悔したり、歩くことを拒否したり、仲間からはずれても、時は、人生をまってくれない。時にしたがい、ときにはそれをこえていく。そして倒れるまで歩く。後からきたものがわたしたちのあるいた先を力強くあるいていけるような道をつくっておこう」

人間の生き様の極地を見たような気がした。
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