果てしなく青い空を見た~Book of days

読書日記を綴っていこうと思います。
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No  73

季節のない街

山本周五郎小説全集〈第17巻〉季節のない街 (1969年)山本周五郎小説全集〈第17巻〉季節のない街 (1969年)
(1969)
山本 周五郎

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自分にとって、寝食削ってでも読まなければならない気にさせるのが山本周五郎の本だが、この本を読むには私は人生経験が足りなさすぎた
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No  72

2011年に読んだ本

今年はあんまり読めなかった気がしてたけど、冊数は思ってたより多かった。

ラノベ


シビルの爪
レンタルマギカ
星界の断章
未来福音


・「シビルの爪」
ヴァンパイアのお話。これを書いたのが天下の菊地秀行だからヴァンパイアのウンチクはすごかった。本当に吸血鬼好きだな。それにしても、主人公の秋月は男前だった。
その後に読んだ「レンタルマギカ」も吸血鬼のお話だった。吸血鬼と人狼が同義だった時代もあったんだねぇ。これにはそんなこと一言もでてこなかったけど!ヴァンパイアハンターDではどうなんですかね
・「レンタルマギカ ありし日の魔法使い」
先代の社長のお話だったけど、これは読めてよかった。そして影崎の過去にびっくりした。
・「星界の断章」
星界シリーズの短編集。本編とは毛色の違う作品で、コミケという単語がでてきたときはびっくりした。「戦旗」4巻は中途半端な終わり方ですが続きはまだなんでしょうか。4巻はとりあえず時空融合のカウントでアニメを思い出し、アニメを久しぶりに見たいなと思ったこと。
・「未来福音」
「空の境界」の続編。文庫で出版されてたのを読んだ後でしったという。そうですか、両儀さんのライバルは娘さんですか。そうですか。

小説


少年の日の思い出
晩夏に捧ぐ
魔王
エゴイスト



・「少年の日の思い出」
教科書に載ってたヘッセの作品。訳者が違います。懐かしいなぁと思って手にとってみたが、これに収録されていた「大旋風」の主人公にびっくりしたよ。だって自分が好きな女の子から告白されて断ってるのよ。なんでかっていうと「自分が努力して手に入れたわけではないから受け入れられない」的なことを言っていた。それを言ったら近年の日本の漫画やアニメは・・・・。
・「晩夏に捧ぐ」
書店ミステリ第2弾。この人の書くお話はハートフルですが、今回はちょっと求めていたものが違ったというか、こんなのってないよ的な人がいたのでその人の別人生を脳内で補完せざるをえなかった。「人生はわき道ばっかり。」本当にその通りさ。
・「魔王」
漫画だったかドラマだったか映画になったのか忘れたけど。不思議な力を思った兄弟の兄がメインのお話。まさか政治をだしてくるとはな。しかも小道具ではないけれど、それ以下ではない使い方。日本人は一通りお祭り騒ぎした後、もう一度同じ話題を持ち上げようとすると冷めた態度をとる「それはもう終わったことだろ」と。これが日本人の厄介な一面だと考えさせられた。
・「エゴイスト」
ある小説のセリフを引用していたが、本当にその一文のためにあるような小説だった。
ある意味小説の書き方を見せ付けられるような気がした。それと導入部分の地方から都会へ出てた人間の心情が印象的だった。

児童書


モーツァルトはおことわり
トニーノの歌う魔法
医学の卵
ピラミッド帽子よ、さようなら
プラネタリウム
クロニクル 千古の闇




・「モーツァルトはおことわり」
アウシュヴィッツを生き延びた人たちの話。「秘密は嘘と同じだよ」がすべてを象徴している。原題とタイトルがあえて違うのもいい。
・「トニーノの歌う魔法」
本の中身より地震でエネルギーの供給がままならなくて寒さに震えながら読んだほうが記憶に大きかった。因みに今年の3月になくなった、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品。そう、ジブリが映画化したハウルの原作者です。感想?歌の力は偉大だってことだよ!魔法使いクレストマンシーのシリーズだけど魔法より歌だった。歌詞は言霊か!?
・「医学のたまご」
「ジーンワルツ」を読んでから読んだほうが面白いかもしれない。人生の参考書でした。「パッシヴフェーズの極意は『明鏡止水』だ」のセリフが一番のヒット
・「ピラミッド帽子よさようなら」
映画『星を追う子ども』はこの本の影響を受けて作った、という新海監督のお言葉から読んでみた。確かに似てる部分がありました。作者が執筆中に亡くなってしまったのでお話自体は未完です。解説も勉強になりました。
・「プラネタリウム」
きらめく思春期の短編集。2番目の主人公の考えたことに深く頷き、3番目の主人公に共感し、4番目のお話は世界観が素敵だった。
・「クロニクル 千古の闇」
最終巻だけ読めなかった(ノД`)
親を亡くした主人公と子供の狼が巻き込まれていく壮大なお話。狼がかわいいんだよ。
一度は離れ離れになってしまうが、そのときの主人公の「さようなら、僕の兄弟」というセリフに切なすぎてTKOされました。

その他


二酸化炭素温暖化説の崩壊
逆説の日本史
昭和の遺書
時に海を見よ
散るぞ悲しき


・「二酸化炭素温暖化説の崩壊」
この著者が原発関連の書籍をだしてたので今年は名の知れた人になったようだ。
内容としては最初からぶっとんでた語り口調でした。そんなんだから内容も苛烈。読んでてここまで言うのかと思いつつも著者は「著者はこう述べるが読者は鵜呑みにせずに自分で考えろ」と言っていたのが印象的。
・「逆説の日本史17」
蝦夷やアイヌのお勉強になりました。そして平田篤胤のことを知れたのは収穫であった。秋田県出身だが名前しかしらなかったからね。
平田篤胤は戦時中の思想に影響を与えたかもしれない人だからだ。
・「時に海を見よ」
震災の時に、ある中学校長が卒業式を中止する代わりに生徒に向けて書かれた文章が本になった。あれを読んだ時は本当に涙がこみ上げてきた。ああ言ってもらえて本当にありがとうございました。
・「昭和の遺書」
昭和の初めから終わりまで書かれた遺書を取り上げていった本。もちろん戦争があったから戦争についての遺書も多くふれいた。昭和天皇はあの時代で一番彼に向けられた遺書や辞世の句が多かっただろう。直接は書かなかったにせよ、世界で一番多いのではないだろうか。辞世の句の解釈については考えさせられたな。
・「散るぞ悲しき」
映画『硫黄島からの手紙』で興味を持った栗林忠道についての本。彼は「勝つ」ことを目的とはせず、「負けない」戦いを選んだ。「勝つ」ことより「負けない」ことはとても難しい。

絵本

これは本
でんせつのきょだいあんまんをはこべ


「これは本」
パソコンがお手の物のロバくんと本を読むゴリラくんのお話。最近は読書人口の減少、雑誌の休刊や電子書籍など紙媒体自体が廃れていくのではないかという風潮ですが、この絵本は「本てそういう存在だった」と原点に立ち返らせてくれた本だった。
「でんせつのきょだいあんまんをはこべ」
絵本なのに読後感が「なにこの壮大なプロジェクトX」だった。
そう!あんまんに全てのRomanをかける蟻たち!!なんという情熱!なんという勇気!なんという努力!なんという意志の強さ!これをプロジェクトXと言わずしてなんと例えるべきか!!ヲチはそうだろうと思ってたけどな




今年も100冊いかなかったかもしれない・・・。
なんだか児童書がいつもより多かった気がする。
それにしても、特に今年の末は全くといっていいほど読めなかった・・・
来年はもっと読めるといいな。

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No  71

お話を運んだ馬

お話を運んだ馬 (岩波少年文庫 (043))お話を運んだ馬 (岩波少年文庫 (043))
(2000/06/16)
I.B.シンガー

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お話の名手ナフタリは愛馬とともに町や村をまわり,子どもたちに物語の楽しさを伝え歩きます.このナフタリこそ,作者の理想の自画像です.まぬけばかりの町のこっけい話など,8編.



児童向けだけど、大人が読んでも遜色ない内容だと思う。
自伝的要素も含めて人生を語る味わい深い短編集だと思った。


「お話の名手ナフタリと愛馬スウスの物語」
年寄りのレブ・ツェランがナフタリに言った
「いちにちが終わると、もう、それはそこにない。いったい、なにが残る。話のほかには残らんのだ。もしも話が語られたり、本が書かれたりしなければ、人間は動物のように生きることになる、その日その日のためだけにな」
人間に一番怖いことは日常に埋没してしまうことだ。
そう、レブ・ツェブルンが言ったように「その日その日のためだけに生きる動物」のようになる。それが「毎日同じことの繰り返し」「単調な毎日」などとため息とともに吐き出される言葉に象徴される生活になるのだろう。
確かに単調な生活は本当に特筆すべきこともなくて、ただその日が過ぎていくことに身を任せるような生活に思える。
そういう生活をしていると「生きがいをもて」だの「自分で何か変える努力をしろ」だの言われる。
「生きがい」とかそんなおおげさなものじゃなくてもいい。ただ昨日と今日とで違うささやかなもので充分なんじゃないんだろうか?そんな小さな心がけでもだいぶ世界は違って見えることがある。それを「話」というもので表そうとしたのかもしれない。


レブ・ツェブルンはこうも言った。
「きょう、わたしたちは生きている、しかしあしたになったら、きょうという日は物語に変わる。世界全体が、人間の生活のすべてが、ひとつの長い物語なのさ」
それが歴史なのだろう。
そして、人間は人間になったときから物語を紡いできたんだろう。
神話や昔話、古典。名前はいろいろあるけれど、物語には間違いない。
物語の記録が歴史という名前になって脈々と続いてきた人間のたどってきた道を残してきたのだろう。
物語のほうがいくぶん身近に感じられるが。
人間が知恵や知識も同じように昨日から今日に語られる物語と同じように伝えられてきたんだろう。。


ナフタリは後に似たようなことを言われる。
「生きるってことは、結局のところ、何だろうか。未来は、まだここにはない、そして、それが何をもたらすか、見通しはたたない。現在は、ほんの一瞬ずつだが、過去は一つのながい物語だ。物語を話すこともせず聞くこともせぬ人たちは、その瞬間ずつしか生きぬことになる。それではじゅうぶんとはいえない。」
これが作者の自論なのだろう。
私はこれからも物語を、本を読み続けていくだろう。この本に誓って。

そしてこのほかに収められている短編で印象的な尾は話は「自分はネコだと思っていた犬と自分は犬だと思っていたネコのお話」だ。
タイトルのような犬猫がでてくるがその家族のもとに鏡が来たことでおきる騒動。
自分の姿に落胆して無いものねだりをしたりケンカをふっかける始末。
結局、鏡はしまわれたが最後のセリフがとても大切なことを言っていた。
「鏡に映るのは体の表側にすぎない。人間の真実の姿は、その人の心がけにある-自分自身や自分の家族を大事にし、そして人生で行き会う人皆に、出来る限り親切をつくす、その心がけだ。こういう鏡に照らしてこそ、人間の心がくっきり見えてくるものだ」
私には「自分の人間関係は自分自身を映し出す鏡だ」という言葉の根底にある考え方に思えた。
別に人に多く囲まれる必要なんてないと思う。ただ、こういう心がけがあれば、たとえ少ないコミュニティでも満足した人間関係が得られると思う。
別に自分以外の人に親切にしてほしいから親切にしてるわけじゃない。親切にしたいから親切にしたいんだ。ただそれだけだ。
この最後のセリフはまさに自分が考えていたことを言葉にしたものだし、実際自分の人間関係は多少の例外はあれど満足している。
うわっつらや見た目で判断するこの世の中の戒めとする言葉としてとどめておこうと思う。
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No  70

忘れられた日本人

忘れられた日本人 (ワイド版 岩波文庫)忘れられた日本人 (ワイド版 岩波文庫)
(1995/02)
宮本 常一

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昭和十四年以来、日本全国をくまなく歩き、各地の民間伝承を克明に調査した著者(1907‐81)が、文化を築き支えてきた伝承者=老人達がどのような環境に生きてきたかを、古老たち自身の語るライフストーリーをまじえて生き生きと描く。辺境の地で黙々と生きる日本人の存在を歴史の舞台にうかびあがらせた宮本民俗学の代表作。


佐野眞一氏が絶賛していた著作。
著者は西日本出身のこともあり視点は西日本だが西の風習を知らない私としては面白く読めた。
また東と西の対比も興味深かった。
「土佐源氏」が谷崎を超えるッ!と言われるのが判った気がした。
最後の”伝承”には考えさせられた。
口伝と文字で伝えることの違いである。
文字を知らない人たちは口伝で伝えられたことを正確に伝えようとする傾向がある。
文字を使うことで「記録」が生まれ口頭の伝承の中に訂正が加えられていく。

記憶と記録。
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No  69

みどりのゆび

みどりのゆびみどりのゆび
(2009/08)
モーリス ドリュオン

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裕福に暮らす少年チトは、おやゆびを押しつけると、みどりを芽生えさせ、花をさかせることのできる不思議な“みどりのゆび”をもつ少年です。ある日、お父さんが兵器を作る人だったことを知ったチトは一大決心をし、こっそりお父さんの兵器工場へもぐりこみます…。40年以上愛されてきた平和と希望の物語の愛蔵版。



読み終えたとき、「風をみた少年」に似ていると思った。
不思議な力を持った少年。子どもの目でみた大人の風刺。戦争を止めようと必死に力を使った結果・・・。
「風をみた少年」は自ら戦いに身を投じたけれども、戦争を非難するメッセージはこの作品と同じものだと思う。
「みどりのゆび」のほうが、出版は先だとおもうけど。
こういう物語を書くのは日本人には見当たらないきがしました。


挿絵は美しいです。物語の雰囲気も情景も。場面ごとに一枚の絵にしたくなるくらいです。
雰囲気が「星の王子様」に似ていると、そう思える。
最後のイラストは、以前カップヌードルのCMでお花畑に戦車が埋もれていた映像を思い出しました。
兵器が使われることなく、花に彩られた世界がきますように。
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